日本語教育能力検定試験【記述式】簡単に文章を書くコツを解説

こんにちは、ハルです。

日本語教育能力検定試験に一発合格したいけど、記述式の問題ってどうやって練習したらいいの?

お悩みさん
お悩みさん

・文章を書くのが苦手

・練習のやり方が分からない

頭を悩ませる問題です。

でも、文章を書くにはコツがあります。

型にはめ込んで書いていけばそれらしい文章が誰にでも書けます。

この型については、基本なので多くのサイトで紹介されていますね。

しかし、今回はこの基本の型をおさらいしながら、さらに日本語教育能力検定試験に対応した、文章の書き方のポイントをご紹介します。

私が一発合格した際にもこの書き方をしました。

ぜひ、参考にしてみてください。

write

試験Ⅲ・記述式問題について

日本語教育能力検定試験の得点配分ですが、

  • 試験Ⅰ 100点
  • 試験Ⅱ 40点
  • 試験Ⅲ 80点(マーク式)20点(記述式)

と、なっています。

まず記述式の問題の前に、試験Ⅰ~Ⅲ(マーク式)で上位60%に入っていないと、記述式を採点してもらえない試験になっています。

ですから、過去問を解きながら、試験Ⅰ~Ⅲ(マーク式)で何点を目指すか、目標を設定して勉強をしなければいけません。

私は試験Ⅱの聴解が苦手だったので、試験Ⅱで点を取るのが難しいと判断し、試験ⅠとⅢはできるだけたくさんの点が取れるように勉強をしていました。

さらに記述式は20点ですが、高得点を期待しない方がいいと聞いていました。
そもそも採点がわからないので、ここで得点を稼ぐぞー!とういうのは無謀な訳です。

5~10点取れればいい!くらいに考えておいた方がいいです。

ですから記述なしで7割くらい取れると合格圏内と思い試験Ⅰ~試験Ⅲ(マーク式)の勉強に力を入れましょう。

いきなり文章を書き始めない

そうはいっても、記述式で0点では合格が遠のきます。
少しでも点が取れるに越したことはありません。

じゃ、書くぞー!と文章をいきなり書き始めてはいけません。
書くのが得意な人は、どんどん書いてもいいですが、そうでない人は次の方法で書いていきましょう。

記述式の問題には最低でも20分確保します。

  • 10分 構成を考える
  • 10分 文章を書く

これです。

えー!構成って何?
10分も使ったら時間なくなるし…
そう思いますね。

でも、文章を書くのが苦手な人は、書いている途中で構成がおかしくなっている人がほとんどなのです。

文章の構成「主張→根拠→主張」はよく聞く基本形。
先ず、この構成を考えてから書き始めないといけません。

その文章の基本構成の話はよく耳にするけど、でもうまく書けないんだよね…。

そんな方に、コツを教えますね。
では具体的に説明していきます。

Description

書き方のポイント

ポイントはこれ!

  1. 問題をよく読む
  2. 自分の意見を考える(立場・主張)
  3. その根拠を考えて構成を練る
  4. 基本の型で書く(主張→根拠→主張)

詳しく説明します。

1.問題をよく読む

問題は焦らずよく読みましょう。
読みながら、重要な部分に線を引いていきます。

重要な部分とは

①何についての意見を問われているか
②どのような条件が設定されているか
③どの分野の知識が関連しているか
④書かなくてはいけない言葉はないか

です。

先ず、①何を聞かれているか、問われている部分(テーマ)に線を引きます。
その際、一行目は気をつけて読みましょう。

なぜなら、一行目には問題の背景が書かれていることが多いからです。

例えば、

例)初級後期クラス(14名・進学クラス)で成績をつけるために会話のテストをすることになりました。

この文章から、初級クラスであること、学習者は進学を目指していること、会話テストの成績をつけることが読み取れます。

わざわざ、「初級」と書いてあるわけなので、意見を考える際に気をつけなければいけません。

問題文が

例)会話テストをする際、二人の講師の意見が対立しました。(略)
あなたなら、どのような方法で会話テストをしようと思いますか。
テストの方法を具体的に400字程度でまとめてください。
その理由も書いてください。
だったとします。
この場合、
①何について聞かれているかは「会話テストの方法」になります。

ここで、会話テストについて、あなたが知っていることをメモ書きしていきます。
例えば、ロールプレイの方法や、評価法や、レベル別指導についてなど、テキストで勉強した関連する言葉を思い出してどんどんメモ書きします。

大事なことは、このメモ書きです。
①何について聞かれているかは「会話テストの方法ですが」採点者が知りたいのは「会話テストに関するあなたの知識」です。
どれだけ関連した言葉を使い自分の意見を主張できるかです。

これが
③どの分野の知識が関連しているか。
④書かなくてはいけない言葉。
に当てはまっていきます。

ですから、メモ書きはとても重要です。
問題用紙の余白に知ってる限りの関連ワードを書いていきましょう。

次に、②どのような条件が設定されているかは、「会話テストの方法を具体的に書く。かつその理由を書く」です。

2.自分の意見を考える(立場・主張)

①何について聞かれているかがわかり、メモがたくさん書けたところで、あなたが主張する立場を決めます。

例)二人の講師の意見が対立しました。

この時、どちらの意見(立場)を選んでも採点に差はありません。

重要なのは、選んだ意見(立場)でどれくらい説得力のある文章が書けるか!です。
ですから、書きやすい方を選んだ方がいいという訳です。

3.その根拠を考えて構成を練る

意見(立場)が決まったら、その根拠を考えなければいけません。
この部分がとても重要です。

根拠も先ずはメモ書きをします。
その際、4~5つくらいの根拠を考えられるといいです。

根拠を書き出したら、それは本当に正しいか?自問自答していきます。

例)<メモ>
a.初級の会話テストだから課で練習した絵を見せて会話が成立するかどうかを見る。→それって正しい?〇or×?

b.会話だから実際の場面で使えるかどうかを見る。そのために△△の方法→それって正しい?〇or×?

c.・・・・

「それって正しい?」と自問自答を繰り返し、4~5の根拠を2.3に絞りこみます。

自問自答するときは、具体的な例を考えるといいです。
「たとえば・・・だから、・・・」の形で考えてみましょう。

また、選んだ意見(立場)にはメリットとデメリットがある場合も考えられます。
そのような場合は両方書いたほうがいいです。
デメリットの解決策を書き、メリットが勝ることを書ければ説得力はアップします。

難しい!という人は、2,3絞り出した根拠を、どうしたら説得力が増すか?
肉付けできる分野の関連ワードを探してメモしましょう。

何度も言いますが、その分野の知識が問われていることを忘れないでください。

4.基本の形で書く(主張→根拠→主張)

根拠が決まったら、残り10分で文をまとめましょう。

基本構成は、主張→根拠→主張です。

先ず主張を書きます。
問題文は出題者の質問です。
解答者は質問に答えて初めて点がもらえます。

「わたしの意見は~だ。」
「わたしは~と考える。」
など主張から書き始めましょう。

その次に、先ほど考えた根拠を書いていきます。
「具体的に」と「理由」を忘れずに書きます。

最後にもう一度主張で締めます。
「以上のことから、わたしは~の方法で会話テストをしようと考える。」

400字程度の場合、380~420字以内で書きましょう。
それ以外は原点されてしまいます。


いい文末・悪い文末

文末表現にも気をつけましょう。

<NG文末>
①願望で終わる:~たい、~てほしい、願っている、望んでいる
②気持ちで終わる:~と思う、~だろう、~かもしれない
③あるべき論で終わる:~べきだ、~なければならない、~たほうがいい

<良い文末>
断定的:問題である、重要である、必要である、方法がある、~と考える、~と思われる、

また、「~です」を「~である」にするだけで説得力が増します。

原稿用紙の使い方は復習しておきましょう。



まとめ

記述式はいきなり書き始めず、構成をしっかり考えてから書き始めます。
練習の時も20分で、メモ書き→根拠の自問自答→主張から書く、ができるようにしましょう。

しかし、ここでの得点は期待せず、試験Ⅰ~Ⅲ(マーク)に力を入れて勉強してください。
分野の知識がしっかり頭に入っていなければ、記述式も高得点は期待できません。

日本語教育能力検定試験の勉強は本当に大変ですが、覚えないと合格できません。
みなさんの合格を祈っています。

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