JLPTに合格させる教え方【読解のコツ】おすすめの勉強方法

reading-comprehension

こんにちは、ハルです。

JLPTの鬼門、読解。

他はできたのに読解の足切りで不合格になった・・・

なんてことよくあります。

hana
haru

読解の攻略法は

問題を解くコツを覚えさせることです!

短時間でマスターするのが難しい分、問題を解くコツを教えることが効果的です。

お悩みさん
お悩みさん

・読解が苦手な学習が多くて困る

・そもそも文章を読んでも理解できない

・どんな練習をしたらいいのか分からない

そのお悩みズバリ解決します。

現役日本語教師の私が、具体的な例を挙げて問題を解くコツを解説します。

これを読めば、読解の苦手意識を減らし、得点アップに繋げます。

何故?読解ができない?

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JLPTにおいて文字・語彙・文法、聴解では点が取れるのに読解ができない学習者が多く見られます。

JLPTは科目ごとに基準点(足切り点)があるため、読解ができないと合格できない仕組みになっています。

学習者が何故読解が苦手なのかというと、そもそも文章を読むことが苦手だからです。

今まで母語でもあまり文章を読んだことがない!という学習者は意外に多いです。

ですから、

  • うまく文脈が追えない。
  • 1語1文にとらわれて文全体が見えない。
  • 事実と意見の区別がつかない
  • 筆者の意見が肯定なのか否定なのかわからない。

という問題が起こります。

それほど難しくない文章でも文章に慣れていないので理解できず、【できない→苦手】となってしまいます。

ですから、まずは短く簡単な文章から読み慣れる!ということをしなければなりません。

それと、読む際に何に気をつけて読むか、ポイントを身に付けさせることも重要です。

ポイントに気をつけながら読めるようになると、少しずつ読解で得点を取ることができるようになります。

読解を解くポイント

ウォーミングアップ・文章に慣れる

読解のウォーミングアップとして、文章になれさせることが重要です。

最初は短い文章を早く読む練習をさせます。

N4ならみんなの日本語の課末の読解問題が最適です。
N3なら対策本の中から短くて簡単な文章を選びます。

受験級よりワンランク下のレベルの文章を用意しましょう。

ここでは早く読むことを目的とするので、短い時間を設定して読む練習をさせます。
その際、わからないことばが出てきても飛ばして読むようにします。

私は分からないことばに丸や線を引かせて読ませていました。

時間が来たらそこで読むのをストップさせましょう。

本を閉じさせて、内容理解のQAをします。

内容理解のQAは、登場人物や場面の確認、誰がどんなことについて話しているかなど、大まかな内容がわかっているか確認していきます。

また、記憶に残っている語彙を発表させホワイトボードに書いていきます。

この練習をすると、早く大まかな内容を理解できるようになるし、わからない言葉を飛ばして読み進めるクセが身に付きます。

通常の授業でもこの練習をさせておくことをおススメします。

設問を読んでから本文を読む

いきなり文章を読ませてはいけません。
まず設問を読ませましょう。

設問を読むことで、何に気をつけて読まなければいけないかを知ることができます。
また、重要なキーワードを文中から見つけ出すことができます。

例えば、筆者がおどろいた理由は何ですか?という設問だったら、「おどろく」という言葉がキーワードになり、その言葉を見つけながら読むことができます。

キーワードを見つけたらその言葉に丸をつけさせ、その前後に答えがあることを教えます。

設問の正しい答えが見つけられない学習者の多くは、キーワードを理解せず読み進めていることに原因があります。

ただ、キーワードは形を変えて現れます

例えば、先ほどの「おどろく」は文中で「びっくりした」と書かれていることがあります。

「おどろく=びっくりした」がわからないとキーワードを見逃してしまいます。

読解で高得点を取るには語彙力は必修なので、語彙を覚える大切さも併せて教えていきましょう。

指示語に注意して読む

学習者の多くが指示語が何を指しているか見つけ出すことが苦手です。

「それ」「この」「このように」など指示語があったら〇をつけさせます。
指示語の前に何を示しているかが書かれているので、普段から探す練習をさせるといいです。

設問になることも多いので慣れることが大切です。

また、一文が長い場合は、文の切れ目に「/」を入れさせ一文を短くして考えさせるといいです。

例えば、「~ので、~から、~と、~ば、~たら、~なら、~ても、~のに」のところで「/」をいれ区切ります。

そうすると、二つの短い文として考えることができ意味がつかめやすくなります。

誰が?何を? 方向を考える

よくありがちなのが、誰がしたのか、誰の気持ちなのか?わからなくなることです。

  • 受身表現「れる」「られる」
  • 授受表現「てあげる」「てもらう」「てくれる」
  • 「たい」「たがる」「てほしい」

これらの文型が出てきたら、「誰が」の「動作主」に注意して読めるようにしなければいけません。

方向を間違えると正解を導き出すことができなくなります。

接続詞・「しかし」に注目する

接続詞も指示語同様に〇をつけさせます。

特に「しかし」の後は超重要!と意識させましょう。

今まで述べてきた内容を「しかし」で逆転させます。

「しかし」のあとには筆者の言いたいことや、文の重要なポイントが書かれていることが多いので、注目することを教えます。

JLPT構成と問題を解くコツ

こちらの記事で詳しく説明しましたが、試験の攻略法として重要なのが【問題を解くコツ】です。

特に読解では時間配分、解く順番、消去法を知っているといないとでは合格を左右します。
普段の授業から試験を意識した練習をさせましょう。

また、少しの時間を使っていろいろなジャンルの読み物(短めの文章)を読むことも読解の苦手意識克服につながります。

正直、短い期間で読解を得意にすることは難しいです。

時間をかけても得意にすることは難しいかもしれません。

しかし、苦手意識がなくなり解ける自信をつけさせられたら、JLPTの合格が近づきます。

読解の苦手克服は文章に慣れることです。
日々練習が必要です。

おススメの問題集

項目ごとに分かりやすくまとまっているので指導用に最適。

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クラス全員の合格を目指しましょう!

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