日本語教育能力検定試験に【一発合格する勉強法】おすすめのテキスト紹介

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こんにちは、ハルです。

日本語教師養成講座420時間を受講中の方や、独学で日本語教師を目指している方の
多くは日本語教育能力検定試験の挑戦を考えていると思います。

挑戦したいけど、仕事や家事もあって時間がないし、合格率が低いって聞いてなかなか一歩が踏み出せない!なんて方もいらっしゃるかもしれません。

でも、日本語教育能力検定試験は、将来日本語教師として働きたいと考えている方なら持っていた方がいい資格です。

今日から試験の勉強を始めましょう。

お悩みさん
お悩みさん

でも、どんなテキストがいいのか?
勉強方法は?
いつから検定の勉強を始めればいいの?

そのお悩みにズバリお答えします。

実際に私が一発合格できた勉強法方法をまとめました。

これを読んで10月の試験の合格を目指しましょう。

日本語教育能力検定試験とは

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日本語教育能力検定試験とは、公益財団法人日本国際教育支援協会が実施する「日本語教育に携わる人々に必要とされている日本語に関する基礎的な知識や能力を測るための検定試験」です。

年に1回、毎年10月に試験が行われます。
試験の申し込みは7月初旬から8月初旬までになっているので、申し込みを忘れないように注意しましょう。

試験の合格率は低く20%台と言われてきましたが、年々上昇しているようです。
昨年(令和3年)は29.8%でしたが、まだまだ難しい試験と言えるでしょう。

何が難しいというと、出題範囲の広さと長時間の試験時間があげられます。

日本語教育に必要な基礎的な知識・能力が水準に達しているかどうかを評価するために、

  • 社会・文化・地域
  • 言語と社会
  • 言語と心理
  • 言語と教育
  • 言語

の5つの区分に分けられた分野から出題されます。
くわしくは公益財団法人日本国際教育支援協会のサイトで確認ください。

JEES 日本語教育能力検定試験出題範囲

このように、範囲が広いため勉強しながら途中で挫折してしまいがちです。

また、試験時間が9:00~16:40と長く、集中力と体力が必要となります。
若い方ならなんてことない時間でしょうが、久々に検定を受けるミドル世代には少し厳しい時間になります。

試験勉強の前に、「必ず合格するぞ!」という強い気持ちと精神力が必要になります。

いつから始めるのがベスト?

では本題の試験勉強についてです。

10月の試験に向けていつから勉強を始めればいいか?
できれば短期集中で勉強したいところです。

ご自身のライフスタイルにもよりますが、私は4月くらいから試験を意識した勉強を開始しました。

私の場合、平日フルタイムで仕事をしながら、週末養成講座に通っていました。
おまけに主婦なので、家事や子供の世話もしなければいけません。

夏から勉強していては間に合わないと考え、半年前の4月から本腰を入れて勉強を始めました。

その際、「絶対に一発で合格する」という目標と、「毎日1時間以上の勉強時間を作る!」というルールを決めました。
自分の弱さに負けないためです。

膨大な知識を覚えなければいけないこの試験。
また来年も勉強したくない!というのが本音で、毎日寝る前の時間を使いルールを習慣化させることができました。

結論、半年間で、毎日やれば十分な勉強時間を確保できました。
でも、かなりハードな生活をした半年間だったので、合格できた時は本当によく頑張ったと自分を褒めました。

時間をかけてコツコツやれる人、短期集中型の人、ご自身のタイプを考えスタートさせましょう。

使ったテキストはこれ!

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勉強方法ですが、私が使ったテキストは3冊

ヒューマンアカデミー著

  • 日本語教育能力検定試験・完全攻略ガイド
  • 日本語教育能力検定試験・合格問題集
  • 日本語教育能力検定試験・分野別用語集

それと過去問です。

たくさんのテキストを薄くやるのではなく何か1冊を決めてとことんやる方法をおすすめします。

私はヒューマンアカデミーの養成講座に通っていたこともあり、完全攻略ガイドを徹底的にやりました。

このテキストは1冊で試験範囲をカバーしていて出題頻度の高い分野を重点的に勉強できるようになっています。

ここに書かれていることをすべて理解すればいいんだ!という気持ちで取り組みました。

また、過去問は過去3年間くらいのものを購入しました。

試験攻略法

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*実際のテキスト↑ これを見ると初心に返れます。

テキストの進め方

テキストを始める前に、過去問をパラパラと見てどのような問題形式なのか確認しました。
問題を一回やってみてもいいですが、当然できないので私はある程度勉強してから過去問に手を付けました。

テキストは初めからやるのではなく、養成講座で受講した科目を選んで進めました。
授業で聞いて、家で復習しての繰り返し。
しかし、勉強時間が半年しかないので、受講が後半のものに関しては興味のある分野から先取りして進めました。

ここてポイントとなるのが、わからない言葉があった場合、必ず理解するまで調べることです。
その時に役に立ったのが、「分野別用語集」です。

まず、わからない言葉が出てきたとき「分野別用語集」で調べます。
そこで理解できれば、その意味を付箋に書きテキストに貼っていきました。

そこでもわからない言葉があればネットで調べました。
初めて勉強する分野は言葉の意味が分からず、調べる→付箋に書く→貼るをしていきました。

なぜ、こんなことをしていたかというと、検定試験は問題数が多く時間との闘いです。
知らない言葉がでてきて、そこで考え始めたら時間が足りなくなります。
それでは合格できません。

だから、知らない言葉は調べる。
データ(入国数・国名)など、数字が関連するものは最新のものをチェックする。
さらに、テキストからもう少し深く知るように努力しました。

調べることは大変ではありましたが、日本語の奥深さや、学習者を取り巻く世界(あの時は未知の世界でした)を知ることができたので楽しみながら進めました。

さらに、通勤時間を使い電車の中で「分野別用語集」を読み返しました。
とにかく、知らない言葉がない!用語集にのっている言葉の意味が説明できるようになるくらいまで覚えました。

自分でいうのも何ですが、かなり調べて勉強したつもりでしたが、本番のテストでは聞いたことがない言葉が出てきて…⁉
恐るべし日本語教育能力検定試験です。

確認問題を繰り返す

「完全攻略ガイド」には一章ごとに確認問題があります。
この問題は100%できるように練習しました。

この確認問題は、過去問とは違い学習内容を理解できているか知ることができます。
ですから、何度も戻り問題を解くようにしました。

間違えた問題は、何が違ったのか理解することが大切です。

さらに「合格問題集」も繰り返しやりました。
何度も問題を解くことで、問題形式に慣れることができました。

最大の壁・音声学

音声学が苦手!という方は多いです。
私も一番苦労しました。

調音点・調音法はまだ暗記でなんとかなりましたが、アクセントの高低は何度聞いてもわからず苦労しました。

問題集、過去問のCDを何度も聞きました。
何度も練習しましたが、アクセントだけはなかなかできませんでした。

できない所に時間を費やすよりできるとことをもっと伸ばそうと考え、アクセントでは点を半分取ることを目標としました。

試験には足切り点があるので、それさえクリアできればいい訳です。
アクセントができなくても他のできるところで点を稼いだ方が効率がいいと考えました。

実際の試験は予想通り半分しかできなかったと記憶しています。
でも合格できているので、考え方です。

過去問は最低3回はやる

時間を意識した練習

過去問をやる際に問題になるのが時間です。

  • 試験Ⅰは90分で100問
  • 試験Ⅱは30分で40問
  • 試験Ⅲは120分で問題80問と記述問題

まず、試験Ⅱは聴解問題なので時間を気にする必要はありません。

問題なのが、試験ⅠとⅢです。
試験Ⅰは90分で100問のため、1問に1分かけていたら最後まで解けません。

つまり、時間を意識して秒単位で進めていかなければいけないのです。
分からない問題があったとき、スキップする気持ちが重要です。

この検定試験に合格するポイントは、できる問題を落さないことです。
おそらく満点を取れるような易しい試験ではありません。

ですから、難しい問題は捨てて、できる問題を解答することに時間を使いましょう。

過去問で練習する際、時間配分を考えた練習をするといいです。

例えば、試験Ⅰの場合
問題1(15問)と問題2(5問)は10分。
問題3は(20問)を20分。
問題4~15(60問)を50分。
見直し10分。

と決めて私は練習しました。
問題1と2はテンポよく飛ばして解きます。
終ったから必ず時計を見て時間を確認。

問題3からは文章問題で難しい問題や聞いたことない言葉にぶつかることもあります。
そんなときはとりあえずマークだけして、スキップして次の問題を考えましょう。
問題3が終わったときも20分でできたか必ず時計を確認するようにしました。

練習から時間を意識しておくと、問題を解かなければいけないペースが身に付きます。
また、万が一時間を使いすぎてしまったときに早い段階で気づき修正をかけれます。

この練習をしておくと、試験当日には、見直しの時間を作るくらいのスピードが身に付きます。

試験Ⅲについては
記述式にどれくらい時間を残すかです。
私は30分を記述式に残すペースで練習していました。

過去問は最低3回繰り返す

何度も繰り返し練習することが試験合格のカギです。
私は過去3年分の試験問題を購入して、それぞれ3回以上はやりました。

簡単に何度も!と言いましたが、この試験、試験ⅠからⅢまでやろと思ったら4時間かかります。

働きながら、家事をしながら、なかなか時間を取るのも難しいです。
ですが、今日は試験Ⅰをやろう!明日は試験Ⅱをやろう!と決めて繰り返しやりましょう。

過去問で合格点が取れないと合格が期待できません。
合格点をはるかに超えるくらいまで練習すると合格が近づきます。

しかし、この過去問には問題点が1つあります。
それは解答が答えしか書いてないことです。

なぜ間違えたかがわからなければ勉強になりません。
調べるしかないです。
これにまた時間がかかります…。

そこで神的アイテムがヒューマンアカデミーが発行している過去3年分の解答解説集です。
解答に詳しく説明が書いてあり、どうして間違えたか理解することができました。
受講生なら手に入るので購入をおすすめします。
フリマサイトでも時々見かけます。

追記:文法が苦手な方におすすめの1冊

先日、本棚の整理をしていてこの本を見つけました。

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このテキストですが、養成講座に通っているときに文法を担当していた講師の方に教えていただきました。

あまりテキストを増やしたくない気持ちもありましたが、私は文法が得意ではなかったので購入した1冊です。

しかし、購入して大正解でした。
文法の解説が項目ごとに詳しく解説されています。

目次
第1章 日本語文の構造
第2章 主題化
第3章 自動詞と他動詞
第4章 ヴォイス
第5章 テンス
第6章 アスペクト
第7章 ムード
第8章 複文の構造

完全攻略ガイドだけでは理解が難しいという方、総復習をしたい方におススメです。
章ごとに練習問題があるので、繰り返し練習はマストです。

 

まとめ

日本語教育能力検定試験に合格するポイント

  • 強い気持ち(精神力)
  • 体力
  • 時間

特に、時間を意識した練習をしておかないと合格は難しいです。
また、できる問題を落さないこと、難しい問題は捨てることを意識して試験に臨みましょう。

試験勉強は何度やってもできなかったり、なかなか覚えられなくて心折れそうになることもたくさんありますが、日本語教師に絶対になるぞ!と自分を励まし乗り切りましょう。

みなさんの合格を願っています。

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