こんにちは、ハルです。
留学生の履歴書指導、第三弾は志望動機です。
自己PRは基本的に使いまわしがききますが、志望動機はそれぞれの会社ごとに作成しなければいけません。
ですから、一つひとつの会社について詳しく調べる必要があります。
いわゆる、企業研究というやつです。
「会社のことを調べて書きましょう!」と言っても、何をどう調べたらいいのか分からないという学生が多いです。
そこで、前職で何百人もの日本人の履歴書指導をしてきた私が、日本語教師目線で留学生にもわかりやすく書き方のポイントを説明します。
これを読めば、何を書いたらいいか?が解消されます。
構成はハンバーガー方式
志望動機の書き方も自己PRと同じハンバーガー方式です。
結論→理由→結論
詳しくはこちらの記事をごらんください。
書き方も自己PRで説明した通り、
短文で書く→フレームに当てはめるで書きましょう。
今回はホテルでの就職を目指している学生を例にして考えていきます。
先ずは短文作りから、3つのことを考えます。
①どうしてこの会社で働きたいのか?
②その理由
③入社後の目標
それぞれ詳しく解説していきます。
キーワード探し
①の「どうしてこの会社に入りたいのか?」と聞かれて明確な答えが返ってくることはほとんどありません。
日本ほど職業選択がない国で育った留学生にとって、仕事ができれば何でもいい!が正直な気持ちです。
しかし、それを素直に書いては内定はもらえません。
どうしてこの会社?どうしてこの職種?を考えなければいけません。
そこでポイントになるのがキーワード探しです。
例えば、説明会に参加した場合なら、会社の人が話した言葉で印象に残った言葉を書きます。
説明会に参加する際は必ずメモを取ってくるように指導しておきます。
例えば、説明会で
- 私たちの会社はお客様だけでなく社員の成長も大切にする。
- 日本でナンバー1の企業を目指す
- やる気次第でスキルアップができる環境がある
を聞いてきた場合は、
説明会で「 」という話を聞いて共感しました。
に当てはめます。
説明会に参加していない場合は、HPをよく読み「この会社いいな」と思うことばを抜き出します。
ホームページを拝見した際、「 」の言葉に共感しました。
に当てはめます。
ビジョンを描く
上記のやり方が難しいようなら、将来の目標やビジョンを考え書きます。
例えば
- 人にサービスをする仕事がしたい。
- 国に観光客を増やしたい。
- 来日する外国人に日本の良さを伝えたい。
など、自分の目標を書けばいいです。
私の目標は「 」です。
私は将来「 」したいと考えています。
ただ、「ホテルに興味があります。」ではなく、将来の目標やビジョンを語ることで、だからこの業種じゃないとダメなんだ!につなげます。
理由は具体的に
②のその理由は具体的にかつ熱く語る必要があります。
本来はどうして他の会社じゃなくてこの会社なのかを書く必要がありますが、なかなかここを書ける留学生は少ないので、夢や目標を熱く語ることで「どうしてもこの仕事がしたい!」という気持ちをアピールする必要があります。
ですから、「どうしてもホテルで働きたい」という気持ちを証明できるエピソードが必要です。
例えば、
- 国でホテルの仕事を手伝ったことがある。
- 日本のホテルに泊まったときにサービスの良さに感動した。
- 日本のサービスを学び国の発展に役立てたい。
- お客様が喜ぶと自分は嬉しく感じる。
ホテルでの実体験のエピソードがあるといいですが、ない場合はアルバイトでの接客の経験から考えてもいいでしょう。
書き方は、
経験したこと→その時感じたこと
を先ず考えます。
書く時は、感じたことを述べて、どうしてそう感じたかを具体的エピソードで証明していきます。
なぜならば、「 」だからです。
その理由
*私がホテルで働きたい理由は2つあります。(上級者向け)
例えば、アルバイトで接客が楽しい、お客様が喜ぶと自分も嬉しいと感じているとします。
先日、目の不自由なお客様がいらっしゃいました。(具体的なエピソード)
仕事にどう活かすか
経験した具体的エピソードから、将来の目標、仕事を通してやりたいことへつなげます。
③の入社後の目標は、仕事を通して何を達成させたいか?を考えます。
難しい場合は、目標で書いたことをもう一度書きます。
ですから、貴社で「 」を身に付け、「 」たいです。
短文を文章へ
①②③の短文をまとめていきます。
一行目は重要なので肉付けを手伝ってあげましょう。
まとめ
文章を書く時、難しいと感じるのはいきなり長い文を書こうとするからです。
はじめから長い文で考えると途中で何を書こうとしたのか分からなくなります。
そのような文章では何が言いたいのか読む人に伝わりません。
文章を書く時のポイントは、短文で考えることです。
結論→理由→結論 を短文で考えて最後に文章にまとめてみましょう。
きっと、何が言いたいのか分かりやす文章になるはずです。
また、何度も練習することが大切です。
履歴書にしても、願書にしても、作文テストにしても、何度も練習すると文を書くのに慣れてきます。
日々の授業の中で、そのような練習を取り入れたいものです。
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